左真樹氏詰パラデビューの78年9月号の続き。
第5番
左真樹(詰将棋パラダイス1978/9)
天竺

21歩成、同玉、22歩、同と、31と、11玉、22と、同玉、32と、同玉、
42歩成、22玉、32と、同玉、33歩、同玉

序盤のやりとりを経て上図。
角の斜めのラインで玉は右や右上は行けず
しかも、と金で王手されれば斜め後ろには下がれず、
下に下がると歩の王手で吊り上げられる。
― この仕組みで玉は左下辺に引き寄せられる。
44と、32玉、33と、同玉、43と、同玉、53歩成、33玉、43と、同玉、
44歩、同玉、54と、同玉、55歩、同玉、65と、同玉、66歩、同玉、
76と、同玉、77歩、同玉、87と、78玉、88と、79玉、89と まで45手詰

軽い趣向だが、美しい初形と詰上がりがこの作品の主張だろう。
第6番
左真樹(詰将棋パラダイス1978/9 第5回前衛賞大賞)
天竺

27と 同と寄(同と上は後述)、24金、71玉(26歩etc? 19香、18と、同香まで )、

83桂生、同と、72銀、同玉、
(62玉?、
63銀成、同と、同金、同玉、64歩、同と、同銀、同玉、65歩、同と、
同金、同玉、66歩、同玉、57金、同と、67歩、同と、同馬以下)
84桂、同と、73銀、同と、同金、同玉、85桂、同と、74銀打、同と、
同銀、同玉、86桂、同と、75香、同と、同金、同玉、76香、同と、
同歩、同と、同香、同玉、77金、
84桂、同と、73銀、同と、同金、同玉、85桂、同と、74銀打、同と
同銀、同玉、86桂、同と、75香、同と、同金、同玉、76香、同と
同歩、同と、同香、同玉、77金

手拍子で同玉としてしまいそうだが、持駒に香がないので75玉と逃げることができる。
以下、金で追い上げ歩で吊り上げる習いある手順。
75玉、76金、74玉、75金、73玉、74金、72玉、73金、71玉、
72金、同玉、73歩、同玉、74歩、同玉、75歩、同玉、76歩、同玉、
77歩、同玉、88馬、同歩成、78歩、同と、同飛、67玉、68歩、同と、
同飛

この局面、2手目同と上の場合は、27と、16とが37と、27と、となっている。
以下、47玉、48歩、同と、同飛、37玉、38飛、同と、同龍、26玉、27香まで
37玉、38飛(38龍?、26玉!)、同と、同龍、26玉

以下、龍で追い上げて歩で吊り上げる。
27歩、同と、同龍、35玉、36歩、同と、同龍、24玉、25龍、13玉、
14歩、同と、同龍、22玉、23歩、同と、同龍、11玉、12龍、同玉、
13歩、同玉、14歩、同玉、15歩、同玉、16歩、同玉、17歩、同玉、
18香、まで99手詰

煙詰。
天竺ルールでの煙詰としては3局目であるが、先行作には余詰があるため、
完全作第1号である。
しかも双玉で還元玉とさらに高いハードルをクリアしている。
と金以外に小駒成駒のないきれいな配置。
2手目どちらのと金で取るかの選択、4手目の玉のジャンプが序奏。
以下は縦横に追う趣向手順。
実質的なデビュー作とはとても信じられない、完成度の高い煙詰だ。
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作者は数々の煙詰の傑作を発表しているので、この作品もその一つ、という位置づけになるだろう。
しかし、作者以外に天竺ルールの煙詰(完全作)を発表しているのは橋本孝治氏ただ一人なのである。
作者の技量の高さが分かる。